80年代バンドブーム真っ只中の2ndアルバム
ラグビーワールドカップも無事に日本で開幕した今日紹介するのはレッズです。
といってもサッカーの浦和レッズではなく同じ埼玉を代表するロックバンド RED WARRIORS (レッド・ウォーリアーズ) 80年代のバンドブームの頃レッズといえばこっちでしたね。
そのレッズのアルバムで当時最初に買ったCDがセカンドアルバムこのCASINO DRIVE(カジノドライブ)でした。
ちなみにレッド・ウォーリアーズのロゴマークは埼玉県のマークをいじったデザインで埼玉といえばRED'Sというイメージ。
そして今も埼玉といえばREDS(レッドダイヤモンズ)という不思議な現象。
今日の話に全く関係ないが80年代バンドブームの頃これとまた別に THE REDS というバンドもいました。
ということでお得意の第2次バンドブームについて。
CD買ったのはこの CASINO DRIVE なのに"子供が三輪車"という洒落たジャケットのセカンドが最初でしたが、1stアルバムののLESSON 1(エロいジャケットのヤツ)も友人から録音したカセットで良く聴いていました。
初期メンバーの頃のレベッカは当時聴いておらずメンバーチェンジした新生レベッカが売れ始めていたころです。
フレンズを収録したREBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜が1985年11月発売でオリコン1位の大ヒット、遅れること1986年10月にレッド・ウォーリアーズは1stアルバム LESSON 1発売なので、最初の頃はレッド・ウォーリアーズは元レベッカを脱退したメンバーが作ったバンドという認識でした。
実は1stのほうがバンドの方向性的にまだタテノリのビート感(初期レベッカに通じるものもある)が強い曲が多く、ギタリストの木暮武彦(通称シャケ)のカッティングとディレイを多用したギターが好きだったのです。
その1st 現在ならコンプライアンスに引っ掛かりそうなジャケットで当時はまだ買う勇気がありませんでした。
このカジノドライブではタテは少なめでヨコにノセる曲が印象的、でも曲調はさまざまでLPでいうA面最後のアコースティックなMORNING AFTERとB面1曲目のJOHN(ジョン・レノンのことをうたっているナンバー)はアコギの使い方が印象的で当時のビート系のバンドのギタリストにはないセンスも感じました。
派手めのヨコノリロックンロールでもシングルコイルの心地いいカッティングが気持ちよかったり、風貌やワイルドでいい加減な振る舞いや歌詞から「適当なヤバい奴ら」というイメージ戦略だったと思うのですが、相反するように曲のアレンジやサウンドメイキングは凝っており、なによりシャケの手掛ける楽曲が良かった。
JOHNの歌詞の中に「あの頃にもう一度戻れる気がして」というフレーズがありますが、聴くたびにあの頃よりもその頃に戻りたいと思わせます。
ライブだとボーカルのダイアモンド・ユカイがアコギのバッキングパートを弾きながら歌い上げるナンバーです。
このストーンズみたいなバンドやりたいのにビートルズの影響が出ちゃってるところが特に初期の3枚に共通する部分かなと思います。
4人組バンドなのでライブではギター1本での演奏ですがアルバムバージョンだとギターのオーバーダビングが多くツインギター風のアレンジになってる曲が多いのがこのアルバムの特徴。
1stはシンプルなギターワークが多くそれはそれでいいのですが、こっちのサウンドメイキングも好きです。
下のiThunesのリンクの I MISS YOU もツインギター風のアレンジがカッコイイ。
1stアルバム収録の WILD CHERRY に曲調に近いけどオーバーダブが効いています。
このようなマイナー調のロックナンバーもレッズが得意としたところです。
この曲はアルバムプロモーション用の非売品片面シングルが存在し、たまにヤフオクなんかで見かけます。
ギターアレンジで一番凝ってるのはアコギや12弦を使った MORNING AFTER (ライブアレンジだと6弦をユカイ、12弦をシャケが担当)と エアロスミスみたいなツインギターに聴こえる MONKEY DANCIN' など。
このアルバムの収録しているシングル曲はアルバムラストの WINE & ROSES(薔薇とワイン) ですがシングルバージョンではなく#2 (Club Version)となっておりボーカルが別録りのほかベーシックトラックにゴージャスに管アレンジが追加されていて一層豪華になっています。
シングルバージョンもシンプルで良いです(動画参照)
RED WARRIORS WINE&ROSES PV
話を無理やりサッカーに戻すと90年代に入りJリーグが開幕してサッカーブームが起こり、当時アメリカワールドカップのアジア最終予選で活躍したジュビロ磐田(当時旧JFL)のゴン中山こと中山雅史が一般的に認知され始めたころ「RED WARRIORS ボーカルの ダイアモンドユカイ に似た人」とよく言われていました。
いわゆるドーハの悲劇のころです。
ユカイもゴンも若くやたら釣り目でしたね。
オリジナルは9曲入りですがリマスターされたLesson 20-RED WARRIORS 20th Anniversary Box-収録盤と配信&ストリーミングでは12インチシングル(CDだとEP)収録のバンドの代表曲 ルシアンヒルの上で やカップリングも含む全14曲です。
リンク先の無料のSpotifyや定額のApple Music , Amazon Prime Musicでも聴けます。
CASINO DRIVE / RED WARRIORS(1987)収録曲
- CASINO DRIVE
- I MISS YOU
- OLD FASHIONED AVENUE
- OUTLAW BLUES
- MORNING AFTER
- JOHN
- MONKEY DANCIN′
- FOOLISH GAMBLER
- WINE&ROSES #2(CLUB VERSION)
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