1988年『リプレイズ』REPLAYS / THE STREET SLIDERS（ザ・ストリート・スライダーズ）

88年発売リミックス、新録音によるベストアルバム

最近の音楽はなかなか聴かなくなり古いものばかりを紹介しています。
さて1988年の6月発売 THE STREET SLIDERS（ザ・ストリート・スライダーズ）のベストアルバム REPLAYS（リプレイズ）
これは初ベストアルバムにして通常のベストとは違い、再レコーディングされた2曲を含む全曲ニューヨークのアトランティック・スタジオで海外エンジニアによってリミックスされたもの。

当時のLIVEでもお馴染みの14曲を収録していますが1つ前のアルバム「BAD INFLUENCE」からは2曲、同じくシングルカットが多い2つ前の「天使たち」からは4曲選ばれています。

シングル曲中心ですがほぼほぼ当時のベストと言えるでしょう。
このCDは当時発売日にバイトしたお金で買いました。

リリースした88年ここまで6枚のアルバムをリリースしましたが、なぜか4作目のアルバム「夢遊病」（ロンドンでレコーディング）からは1曲もセレクトされていない。

それと再録となった2曲は1stアルバム「Slider Joint」収録曲で最初のシングルのAB面「Blow The Night!／のら犬にさえなれない」です。
特に「のら犬にさえなれない」のREPLAYSヴァージョン最高にいいです。
そのほかのリミックスも音質もよくカッコよさがさらに際立っています。

REMIXということで少し過剰にディレイが掛かったりアレンジに少し影響あるミックスもありますが、オリジナルが影薄く感じる良いリミックスです。

同時期に同じepicソニー所属のバービーボーイズもリミックス（BEST）アルバムを発売しており、そちらもよく出来た作品でした。
リミックスも流行っていた頃で統一された音質で聴くベストアルバムは良かった。
当時はアルバムごとにかなり音質や世界観が違うものが多かったし、技術的にも試行錯誤しながらレコーデイングしていたと思います。
最終的に納得できる音でリリースしても年々技術や流行りもすごいスピードで進化していた時代なのです。
海外でのミックスやマスタリングも多かったのは日本が設備の面では並んでいてもまだ技術で追いついていなかったからでしょう。

オリジナルアルバムではないベストということで再販されず長く入手しづらい状況でしたが、このアルバムを含むベストやLIVE盤が2017年2月に最新リマスター音源＆高品質なBlu-spec CD2で再リリースされています。