1989年『タブー』TABOO / BUCK-TICK(バクチク)
「重低音がバクチクする」でお馴染みのラジカセCM
1989年BUCK-TICK(バクチク)の通算4枚目 TABOO (タブー)です。ジャケットがインパクトあります。
前作まではポップで軽快なロックが大部分占めていましたが、このアルバムからはより攻撃的で感情的な荒々しい楽曲が多くなりました。
※メジャーでは3枚目で途中ミニアルバム ROMANESQUE(1988)をリリース
88年のシングル JUST ONE MORE KISS が、当時ビクターの重低音ラジカセCDeanのCM曲として使われ、印象的なコピーと共に、強烈なビジュアルで空港内を歩くCMが、お茶の間に流れ度肝を抜かれた翌年にリリースされたアルバム
このアルバムにもメロディアスな曲はありますが、ラストのシングル曲 JUST ONE MORE KISS 以外は、前作までと比べるとかなり硬派で暗めな印象。
NHKのテレビ番組で1曲目の ICONOCLASM とTOKYO がライブ演奏されましたが、この2曲ですらダークな印象なのに、アルバムを聴いてみると、さらに地味な曲が続き重々しさも当時ありました。
今考えれば現在のスタイルに近いのかもしれません。
過激な1曲目に続く哀愁のあるマイナーメロディの楽曲 TOKYO もカッコいいです。
このマイナー調のダークな感じと、デビュー時のメジャーポップ感のいいバランス、言い方悪いが、ヘタウマなタテノリのビートに乗る勢いが、当時カッコ良かった。
このアルバムのあとは、もろもろあり、1年後に 悪の華(1990)がリリースされます。