本日2019-20シーズンのBリーグ(B1)も開幕しましたが今日はBTのお話。その昔BUCK-TICK(バクチク)がメジャーデビューの際に雑誌の裏表紙で初めて見たのだがその時はスゲー髪立てた連中が出てきたなと物凄い衝撃を受けましたが、いま見るとそうでもない大人しいもんです。モノクロ写真で病的な何かも当時は感じましたが慣れとは恐ろしい。メイクや髪を立てたスタイルはそれ以前にもありましたがいわゆるヴィジュアルで攻めてきたのはバクチクが元祖なのでは?そもそもバクチクというルビがついていなかったので友人などはバックチックと最初読んでたな。このアルバムはメジャーデビューとなったビクターからのライブビデオ バクチク現象 at LIVE INN のあと発売されたアルバム SEXUAL×××××!(1987)です。
聴いたことある人はわかると思いますがこのアルバムは音が圧縮されていて、カセットテープに録音すると何か潰れたような音になっていた記憶。それはそれで味なのですが、ほかのバンドに比べるとギターの音も細く軽くカシャカシャしたものにコンプをかけた音、さらに上物のギターはオクターバーにハーモナイザーにコーラス揺れ揺れディレイのピッチ微妙という何とも攻撃的で個性的な音という衝撃もありました。うまいか下手かでいうと下手なんですけどそれをごまかさずCDに詰め込んだ感じがします。タテ系の象徴的なバンドですが上のリンクのDREAM OR TRUTHなどはビートルズのようなメロディと3拍子を入れたアレンジで面白いです。この頃は楽曲がほとんど今井寿によるものでポップさの中にある奇抜さが絶妙です。青いものを唄ってるのにどこか白くなく黒いとでも言いましょうか。あとバクチクってツインギターだけど一人がレフティなんでステージ左右にギターのネックが対で伸びててそれがステージ映えしていてカッコイイなと思いました。
代表曲でいえばこのメジャー1stアルバムより半年前にリリースした HURRY UP MODE(インディーズの太陽レコードから発売)のほうが多いですが、こちらのアルバムのほうが構成上よくまとまっておりさすがはメジャービクターからの作品という感じ。タイトル曲のSEXUAL×××××! も艶やかでどこか黒いタテノリ曲ですが、Bメロのコーラスと言いサビのちょっとメロディアス展開といい一直線勝負で気持ちいい。アルバム全体で使われている中学生英語のような歌詞がこのビジュアルと混ざると何とも言えない魅力がありました。
ボウイもそうでしたがギター初心者がギターコピーしたくなる簡単さといい加減さが混在していてロックですね。このアンダーグラウンドぽいものをメジャーに持ってきたプロデュース力も凄いなと思います。そして時代はフェルナンデスだったなと。顔にB-Tも。リリース:1987年11月21日 ℗ Victor Entertainment, Inc.
SEXUAL×××××! (1987)収録曲
- EMPTY GIRL
- FUTURE FOR FUTURE
- DREAM OR TRUTH
- DO THE "I LOVE YOU"
- ILLUSION
- SEXUAL ×××××!
- SISSY BOY
- MIS-CAST
- HYPER LOVE
- MY EYES & YOUR EYES

- アーティスト: BUCK-TICK
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1987/11/21
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (7件) を見る