アンディ・マッコイ(Andy McCoy)が結成したバンド、グリース・ヘルメット(Grease Helmet)の 2012年にリリースしたアルバム、ビクターからの日本盤(VICP-65072)最近中古で入手したものです。
アンディの1995年のソロアルバム ビルディング・オン・トラディション(Building on Tradition)ぐらいまでしかしっかり押さえていなかったのですが、大体この手のバンドは短命でいつも終わってるイメージですね。
2009年のハノイ解散から2010年にはこのアルバムのレコーディングが始まってるので、アクションは早かったみたいです。
リズム隊の2人はフィンランドのヘヴィメタル・バンド アモルフィス(amorphis)のメンバー(ニクラス・エテレヴォリは2017年に脱退)でアンディを含む全員がフィンランド人。
ヴォーカルは無名のイェレ・ガルシ(Jere Garcia)が務めて…Shooting Gallery(シューティング・ギャラリー)の時と同様に、あとからツインギター体制になり同じくフィンランドのヘヴィメタルバンド、アモラル (Amoral)のベン・ヴァロン (Ben Varon) が加入したらしい。
このへん流石に聴いてこなかったジャンルなのでよく知らないメンツですゴメンナサイ。
アンディが率いると毎回アブナイ雰囲気のロックンロールバンドという感じなのですが、このバンドいつもよりは音がハードな音に感じます。
メタル系のメンバーが多い割には重厚な感じはありませんし、曲調はいつものアンディ節感。
曲によってはホーンとかも入っていますが、纏まりすぎててバンドに合ってないような気がします。
6曲目 Mustang Bebe は珍しく曲調のベースがロカビリーぽいですが、いろいろと重なってきてごちゃごちゃしてきます。
気になったところではShooting Gallery(シューティング・ギャラリー)時代の楽曲Restlessをセルフカバーしており、アレンジも間奏部分以外はほぼ原曲に近い。タイトルだけはRESTLEZZに代わっています。
ミュージックビデオはKeep Your Helmet GreasyとNobody Rides For Freeの2曲が確認できました。
GREASE HELMET/Nobody Rides For Free [MUSIC VIDEO]
この日本盤にはボーナストラックでDeep Purple の Speed King、Thin Lizzy の The Rocker という2曲のカバー曲が収録されています。
アンディのバンドでディープ・パープルは少し意外ですね。原曲のリンクのみ貼っておきます。
こういうアルバムはこの手のものが本当に好きな人しか聴かないと思うので特におすすめもしませんが、流石に2000年以降の作品だと音質もいいのでかえって粗が目立つし、アルバム全体がスッキリした綺麗な音でバンドの雰囲気は薄れてる感じもします。
ボーナストラック含まないと10曲の正味37分では少し物足りなさも。
グリース・ヘルメット(Grease Helmet)2012 日本盤収録曲
- SOLD OUR SOUL
- KEEP YOUR HELMET GREASY
- ANTISOCIAL
- NOBODY RIDES FOR FREE
- SECOND TRY
- MUSTANG BEBE
- SHOTGUN
- RESTLEZZ
- NO ROCKET IN MY POCKET
- BIGGER THAN ROCK 'N ROLL
- SPEED KING
- THE ROCKER