1993年『ハーディーハーハー』 Har-Dee-Harhar / SLUMLORDS(スラムローズ)
スラムローズ(SLUMLORDS)は キャッツ・イン・ブーツ (Cats In Boots)解散後のTakashi O'hashi(大橋隆志)と、シューティング・ギャラリー(Shooting Gallery)のメンバー3人がニューヨークで結成したバンド
この1993年1月8日発売の日本でのミニアルバム『Har-Dee-Harhar』(ep)1枚のリリースのみの短命の活動期間でした。
レコーディングは前年にカリフォルニアで行われ、ミックスダウンは一部ニューヨークで行われたとライナーノーツにあります。
Billy Dragon vocals
Takashi O'hashi guitar, vocals
Dave Tregunna bass, vocals
Paul Garisto drums, percussion, vocals
シューティング・ギャラリーに関しては元々アンディ・マッコイ(Andy McCoy)のバンドで、本人がバンドを解雇されるような状態で空中分解したといわれますが、そこからレコーディング時のメンバーの3人が新たなギタリストとして迎い入れたのが、大橋隆志
キャッツ・イン・ブーツ とシューティング・ギャラリーのいいとこどりかと思いましたが、これが全然違う。
ハード・ロックとオルタナティヴの中間のような比較的地味な楽曲が並び、6曲なので盛り上がりに欠ける印象。バンドはメンバーの話題性から、日本公演はあったみたいですが、すぐに解散。
いまいちこの6曲で目立ってよい曲が見つけられず、あまり聴かないで終わったCDでした。
CD帯には「日本独占先行発売」と書いてあるけど、おそらく日本でしか発売されていないと思われる。
サブスクなどでも見つけることができませんでした。
CDはたまに聴き直すのですが、前身の両バンドの良い成分が残っていない感じなんですよね。
2バンドよりルーズでちょっとだるく感じますが、そんな中でも1曲目の"GOODBYE TOKYO"は聴きこむと結構クセになるノリ。
ラストのスローな楽曲"HEAVEN"はスライドギターが心地よいですね。
全体的にもっと作り込んで欲しいし、ノリのいい勢いのある曲も欲しかったなと思います。
当時ライブ観た人はまた印象が違うのかもしれませんね。
タイトルの Har-Dee-Harhar は、おそらくアメリカのTVアニメ『リッピーとハーディー』(原題 Lippy the Lion & Hardy Har Har)をもじったものだと思いますが、どこにもそんなこと書いていないので確認できず。
ハーディーつまりハイエナのことで合ってるかな?
バンド名もスラム街の事だろうし、対訳見ると歌詞もなかなかお下品なようです。