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1988年『トゥー・マッチ・エイント・イナフ』Too Much Ain't Enough / Andy McCoy(アンディ・マッコイ)

ハノイ・ロックスHanoi Rocks)のギタリスト アンディ・マッコイ(Andy McCoy)の1988年のソロ1作目『トゥー・マッチ・エイント・イナフ』(Too Much Ain't Enough) 日本盤

日本ではファンハウスからのリリース(32GD-7016)で、おそらく再発されていないのでそこそこ貴重ではないでしょうか。


ジャケット写真と同じステッカー付でした。このアルバムの2年ぐらい前にThe Cherry Bombz (チェリー・ボムズ) のほうが自然消滅していますが、記憶違いでなければこのアルバムに収録されている Knee Deep In Sky High は チェリー・ボムズ のLIVE映像(もしくはアンディのレコーディング・ドキュメンタリー)で見た覚えがあります。


最初にアルバムを聴いたときにイントロの部分がギターのリフではなくブラスに代わっていて、前のほうが良かったなと思った記憶があるのです。

ただしこのネットが発達した時代に検索しても出てこないところを見ると勘違いかも知れません。

アンディ自身のミュージックビデオは発見できました。(最近のアンディ伝記映画の映像らしいです)


Andy McCoy: Knee Deep in Sky High

このアルバムは発売から1年ぐらい経ってからCD購入しましたが、もう市場に少なくなかなか在庫を見つけることが出来ませんでした。

高田馬場か早稲田のROCK系のCDレンタルにありましたが、そちらは販売できないということで最初は輸入盤のLPレコードを買って聴いていました。

こちらがそのアナログ盤(Amulet – WISH 24)です。

LPのほうがジャケットも大きいし色合いもなんか今見てもいい感じです。
CDは最終的に下北沢のCDショップで新品在庫を発見し無事購入しました。

10曲入りですがライナー見る限りプロデューサーが選んだミュージシャンでバックを固めてあるようでいつもの破壊力がキレイに収まった感じですが、すべてのギターはアンディが重ねており1曲目の I Will Follow や Knee Deep in Sky High でもエモーショナルなギターソロが聴けます。

ギター以外はしっかり仕事をしている女性コーラスとブラスセクションのおかげで少し大人しい印象。

途中に入るアコースティックな曲は Suicide Twins (スーサイド・ツインズ) でリリースされていた楽曲の流れを感じます。

Suicide Twins (スーサイド・ツインズ)
アンディ・マッコイ(Andy McCoy)& ナスティ・スーサイド(Nasty Suicide)がハノイ・ロックス解散後、最初に始動させたプライベートユニット で活動時期(楽曲制作や録音)なども チェリー・ボムズ(The Cherry Bombz)とおそらく被っていたと思われる1985年ごろ。

Silver Missiles and Nightingales / The Suicide Twins - 60sec STEREo

特にトラディショナルな雰囲気の2曲目 Tell Me A Story はアルバム始まってすぐの2曲目に置かれていますが、アンディらしいルーズなボーカルとアコースティックギターが異質な雰囲気をもつ魅力的な曲。

不思議な映像のミュージックビデオもあります。


Andy McCoy - Tell Me A Story

最近何度か聴きなおしましたが全体的にこじんまりとした大人しさはやっぱり残念かなと思います。

ツインギターじゃないしハノイやチェリー・ボムズのようなライブ感も全くなしとギタリストのソロとしては楽曲の良さは別として地味な仕上がり。

リズム隊がしっかりしてる分、ギターのバッキングもいつもよりキチっと収まったプレイに感じます。
アンディのボーカルも近年のソロより真面目に歌っているような…

相変わらず入手が困難ですが母国フィンランドでは2004年にもCDが再発されているし、現在はSpotifyにも楽曲がありますので是非聴いてみてください。


8曲目 My Mistake は Diana Ross · Marvin Gaye のカバーでアルバム 『Diana&Marvin』 (1973) 収録。

女性ボーカルパートは マーリット・フルメリンタ (Maarit Hurmerinta) というフィンランドのシンガーが担当しているようです。

※アナログ盤では5曲目までがA面で6曲目からB面