2003年『摩天楼のダンス天国(1986)』 DVD / THE STREET SLIDERS(ストリートスライダーズ)
現在、新宿の都庁が聳え立つ新宿都有3号地
THE STREET SLIDERS(ストリートスライダーズ)が1986年8月に行ったライブの映像作品「摩天楼のダンス天国 」がDVDで発売されているのをタワレコオンラインで知り、懐かしさのあまり購入しました。
YouTubeでライブ映像を漁ってて見つけた「都有3号地LIVE」の映像をフルで見たくなったのです。
楽曲も演奏も文句なしにいいのですが一つ問題があり、当時流行のエフェクト手法で映像の加工処理がされていて少し見づらいです。
決してモノクロではないのですが、カラーも良く出てなくて古いビデオ感がありますね。
カメラワークも今の感覚からしたらなんか変で、シンプルなLIVE映像だけに直せたら文句なしです。
この野外ライブが行われている新宿都有3号地は、1986年当時はまだ都庁が立つ前で空き地でした。
現在の新宿副都心に都庁のビルが出来たのが90年らしいので、まだ工事が行われる前だと思います。
このスライダーズもそうですが、新宿都有3号地ではほかにも伝説的な野外コンサートが同時期に行われており、ウォーター・ロック・フェスというイベントではBOØWYのバンドを中心に次々にゲスト参加する形で、44MAGNUM(当時ボウイと同じ事務所だったか?)や、当時交流のあった吉川晃司(もちろんコンプレックス前でまだまだアイドル寄りだったころ)、山下久美子(こちらは新婚だったころかな)、そして大御所の大澤誉志幸などが出演し、後日NHKで「ロックステージin 新宿86」というタイトルで地上波放送しています。
都有3号地というとこのボウイのLIVEで覚えている方も多いでしょう。
BOØWYのステージ部分は『“GIGS” BOX』というBOØWYの映像作品集でDVD化済み。(それ以外のNHK放送分はYouTubeでも確認できます)
スライダーズのライブはメンバーがだらだら登場して、楽器の音だしやチューニングをそれぞれ調整して、徐々に曲に入っていく感じが何ともルーズでカッコいいです。
この頃ニューミュージックからロックへ時代が流れていき、後にバンドブームまでありますが、意外とツインギターバンドは珍しく、それ程歪んでいない2本のギターがルーズにかき鳴らされるスタイルはシンプルなはずですが、このスライダーズ印象的でした。
武道館ライブアルバムのTHE LIVE !~HEAVEN AND HELL~もカッコいいライブアルバムで、当時よく聴いていました。
アルバムは聴きやすい「天使たち」と、同アルバム以前の初期作品にリミックスを施した「REPLAYS」がお気に入りでした。
「REPLAYS」にも収録されていた「のら犬にさえなれない」名曲です。
ツインギターですがボーカルのハリーはオープンチューニングを多用していて、曲によってギターを替えているので多様なオープンチューニングを使っていたかもしれません。
当時ギターマガジンなどの特集で記憶にあるのは、「6弦を鳴らしたくないから初めから外して5弦のオープン」だったはず。
The Street Sliders / のら犬にさえなれない
この映像作品は先にも書きましたが、加工処理がいろいろされていてそのレトロ感もいいのですが、もし元の収録映像が残っているならばノンエフェクトで演奏をしっかり見てみたいなと思う作品です。
とにかく当時のバンドの映像作品が現在の高画質で甦ったりアップグレードされ、いろいろなバンドの貴重映像を見てみたいと切に願いますね。