1986年『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986』 / BOØWY
解散後にLIVEアルバムが数点発売され、それぞれに”GIGS”というタイトルがつけられている為、LIVEアルバムが多いバンドと思われている方も多いかも知れないが、実際バンド活動中に発売されたLIVEアルバムは、この“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986のみ。
今から33年前の1986年7月31日発売
1985年のアルバム「JUST A HERO」ツアーのLIVEテイクで構成されていますが、当時はLP,MT,CDの初回のみの限定発売で結構プレミアがついていました。
友人がCDバージョンを購入したのでカセットテープに録音したものを当時擦り切れるまで聴きましたね。
この写真のCDは1989年に再発された通常盤のCDです。
ここは東京だぜ!に憧れたあの頃
武道館公演のライブを収録と言われていて一部大阪公演の音源も含まれているらしいと言われましたが、実際の武道館テイクは数曲でツアーのベストライブテイク集だったということが、2012年に発売された武道館公演の完全盤“GIGS" JUST A HERO TOUR 1986 NAKED(Blu-spec CD 2 )(完全収録盤)で明らかになりました。
当時はWikipediaも無かったですから、曲中に「ライブハウス武道館へようこそ!」と言ってるので、疑いもせず全曲武道館テイクだと思っていました。
バンド史上傑作となったアルバム「JUST A HERO」その特徴のあるサウンドをLIVEでどのように再現するのか?
当時注目されたらしいのですが「わがままジュリエット」「ROUDE OF GRAY」等はシンセパートや効果音をうまく混ぜドンカマにあわせて同期演奏し、「JUSTY」「BLUE VACATION」などはアルバムとは違うLIVE感のある演奏が聴けます。
ビデオで発売された“GIGS” CASE OF BOØWYやバンド解散以降にリリースされたライブ音源よりいいテイクじゃないかな?
この粗削りですがビート感がある演奏は、武道館公演からリリースまでが短期間だったこともあり、殆ど手直しの無い演奏とも言われていました。
実際どの程度修正してるかはわかりませんが、当時はメンバーもLIVE作品にそれほど関心なかったのかもしれません。
また「JUST A HERO」以前の楽曲「Dreamin'」「NO. NEW YORK」などは、4人でのライブ演奏だったものにスタジオでシンセサイザーやSEを結構派手目に追加しています。
アルバムとしてのトータルサウンドを意識したのか?
これによりLIVEというよりベストアルバム的にも感じられより完成度が上がっていると思います。
それにしても何度もよく聴いたこのアルバム、3ピースのバンドの演奏(アレンジ)のお手本となる良いアルバムだとつくづく思います。
シンセパートや観客の声が被っているとはいえベースラインなどはとても聞き取りやすく、またギターいたってはスタジオ盤でキッチリ弾いてるバッキング(コードワーク)やフレーズがLIVEのノリで相当いい加減に。
ギターソロはアドリブという観念があるが、コードワークもアドリブ的に繰り広げるギターはかなり参考になりました。
"Gigs" Just a Hero Tour 1986 - BOØWY 収録曲
- PROLOGUE
- BAD FEELING
- Rouge of Gray
- Blue Vacation
- Justy
- Baby Action
- ホンキー・トンキー・クレイジー
- わがままジュリエット
- Dreamin
- IMAGE DOWN
- NO.NEW YORK
- JUST A HERO
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