1989年『 ノット・フェイキン・イット』 Not Fakin' It / Michael Monroe(マイケル・モンロー)
80年代みんなの憧れ 金髪の貴公子 マイケル・モンロー(Michael Monroe) のアルバム『 Not Fakin' It 』はソロ2作目
初めてメジャーリリースされたソロアルバムで1989年発売。
この頃ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)などと一緒に良く聴いていたので思い入れのあるアルバムです。
このCDは輸入盤ですが当時の国内盤も収録曲は同じだったと思います。
ハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)解散後にソロとなり最初にリリースしたアルバム 『Nights Are So Long』(1987)はオリジナルと呼ぶにはカバー曲が多く10曲中3曲しかオリジナル曲が入っていませんでした。
しかも日本以外では母国のフィンランドのYahoo! Records からのリリースとあって、この2国以外ではほとんど流通していなかったと思われます。
満を持してメジャーレーベルからリリースした作品で前作より格段に製作費をかけて作られたのではないでしょうか?クレジットを見ても参加ミュージシャンやSpecial Thanks で多くの名前があります。
曲共作にハノイ時代の旧友 ナスティ・スーサイド(Nasty Suicide)の名前もあり、アルバム冒頭の3曲にはリズムギターで参加しています。
個人的にはSpecial Thanks のクレジットに ベーシストの T.M.スティーヴンス の名前があるのが気になります。
アルバムで楽曲制作に大きく携わってるギタリストの リトル・スティーヴン つながりだとは思うのですが、
比較的カラッとしたハードロックアルバムという印象ですから、T.M.のファンキーなスラップの入った楽曲もあったら面白かったなと思います。
このアルバムにもカバー曲が2曲あり、3曲目の She's No Angel は Heavy Metal Kids*1、5曲目 Not Fakin' It は Nazareth*2のカバー。
特に She's No Angel は前作の『Nights Are So Long』でもオープニングでカバーされていた曲でかなりお気に入りのようです。
こちらが Nights Are So Long バージョン
こちらが Not Fakin' It バージョン
この2回目のカバーのほうがやはり出来が良く、聴き比べるとプロデュースの良さがわかりますね。
こっちに慣れると最初のがテンポがやけに遅く感じます。
Nazareth は次のアルバム となる エルサレム・スリム でも Teenage Nervous Breakdown をカバーをしています。
このジャケットの印象的なマイケルの写真は当時よくコンサート会場などの路上で売られていた非公式のロックTシャツなどのデザインでよくあり、自分も好きでボロボロになるまで着ていました。
また1曲目の Dead, Jail Or Rock 'N' Roll の印象的なのサビコーラスは、氷室京介の1994年のアルバム『SHAKE THE FAKE』のタイトル曲でそのまんま引用したような使われ方をしています。(まあインスパイアというものかもしれませんが)
この Dead, Jail Or Rock 'N' Roll はミュージックビデオがあり、後半にガンズのアクセル・ローズが出てきてマイケルと共演します。MVのみ出演でレコーディングには参加しておりません。
Dead, Jail Or Rock 'N' Roll / Michael Monroe ミュージックビデオ
ガンズのアルバム 『Use Your Illusion I 』(1991) 収録の Bad Obsession に、マイケルがブルースハープで参加やLIVE共演などもあり、このアルバム以降メジャーシーンに浮上してきましたが、次のアルバムはギタリストの スティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)とのプロジェクトになり、そちらのほうは大コケしてしまします。
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