アナログ時代のマル秘機器!万能裏技CATVチューナー
地上アナログ→BSアナログ→WOWOW→スカパー!→地デジ&BSデジ(デジタルWOWOW加入)&e2 by スカパー!(加入検討中)と多チャンネル放送を楽しんでいるが、ケーブルテレビ(CATV)のアナログ放送もデジタルサービスへの移行が進み、今のうちに試せるものは試してみようと思い、友人から「使用せずに眠っているCATVチューナー」を借りてきた。これはいわゆる万能裏技CATVチューナーと言われる物であります。
箱を開けてみると「これは実験・研究用の機器です」と書かれた“何かの責任を擦り付けるような”紙が同封されていた。
試聴可能なのか実験(あくまでも視聴ではなく試聴)
まずアンテナ線(もちろんアナログケーブルTVが引き込まれ、通常はレンタルのホームターミナルに接続されている同軸)をこの機械のTV-INに入力しコンポジットOUTからビデオ出力で試す。
電源を入れチャンネルを変えてみると。。。なんとこれだけですべてのチャンネルが視聴可能状態になっていた。
簡単な説明書には「リモコンのVBPボタンを押す(ON)と映ります」と書かれていたが、いきなり仕様が逆になってるようだ。
通常のアナログ地上波放送の再送信はこのボタンをON(取説ではOFF)にすると普通に映った。
チャンネル切り替え時にやや映像が乱れるが、地域のケーブル局が送信しているチャンネルならばすべてOKというものらしい。
このVBPボタン以外にもIV、CB、SPというボタンがあるが、これらは日本の放送には使わないボタンと思われる。
ちなみにリモコンはCATVチューナー、TV、VCR(ビデオ機器)、DVDをコントロールできる意外に多機能なリモコンだった。機械が古いので最近の機種のような日本語を画面に表示したり、チャンネル名の変更やケーブル各局のチャンネル配置に合わせた並べ替えはまだ出来ない機種だったのが残念
また、本体には堂々と「SURROUND STEREO CONVERTER」と書かれているが、
どこがどういう風にサラウンドなのか?は不明
注目の画質は?
もともとアナログ送信ということと、機種(この実験用)が古いせいもありスカパー!の同じチャンネルと比べると明らかに画質が悪く、甘めでやや白っぽいチャンネルもあったが、映ってるだけ文句はいえないだろう。(白い画面になると黒ずんだ横ラインが出て安定しないチャンネルも有)←本体を叩くと直ったりする昭和仕様。
日本もTV放送のデジタル化が進み、それに伴い各ケーブルTVサービスもデジタル放送に移行しつつあり、ケーブルテレビのアナログ放送チャンネル数はどんどん減って来ている。(デジタルのケーブル放送は、このようなチューナーでの受信は無理といわれているようだ。)
それにしてもこの機械、アナログではあるがさまざまなチャンネル(スポーツ・映画・エロなど)が、こんな簡単な操作で見れるとは、内部はさぞかし凄い基盤で構成されてるだろうと思い、疑問を解決すべく研究の為にドライバーで開けてみることにした。
本体を持った時点でスカスカ感があり空箱のように軽かったが、思ったとおり中はビックリするほど淡白な作りで、チューナーの上に小さな基板が乗っておりこれがチャンネル受信を視聴可能にしてるらしい。
今回試した機械は少し古くS端子すら付いていないものなので画質もイマイチだったが、最近は高スペックモデル(といっても2万円弱で手に入れられる)もあるので、興味のある人は「実験」してみてはいかがでしょうか?
※アナログ放送時代の記事です。