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1983年『ネクスト・ポジション・プリーズ』Next Position Please / チープ・トリック(Cheap Trick)

チープ・トリック(Cheap Trick)の7作目『Next Position Please』(1983)国内盤の Epic Nice Price Line シリーズ ESCA 5441 1991年発売の廉価盤です。

当時の価格で1,800円オリジナルの収録内容だとこのぐらいが買いやすかった。

この購入当時よく聴いたアルバムです。

それでは楽曲や収録内容について少し書いていきます。

オリジナルメンバーのベーシスト、トム・ピーターソン(Tom Petersson)がバンドを離れていた時期なので、後追いのファンとしてはコレクションするのが結構後でしたが個人的にはポップすぎる楽曲も好みなアルバムでした。


真ん中で一番目立っているのが当時のベーシストであるジョン・ブラント(Jon Brant)さん。


90年代ごろは新譜のCDも欲しいものはすべて買っていたし、パチスロなどで勝った時などはほとんどCDにつぎ込んでいましたが、いまと違って音楽を聴く時間もたくさん取れたし、スポンジのように吸収出来てたような…最近はこのような感覚はなくなってきましたし聴ける時に聴いておくべきです。


このアルバムのアートワークはブルース・スプリングスティーンの1975年のアルバム『明日なき暴走』(Born to Run)をパロディにしたものと思われます。


人数が多いのと裏面にはみ出すようにギターのリック・ニールセン(Rick Nielsen)がはみ出してるのが相変わらずチープ・トリックらしくてコミカルです。


発売当時のオリジナルアナログLPでは12曲入りで6曲目の"Dancing The Night Away"までがA面ですが、カセットと後発のCDでは7曲目に"You Talk Too Much"(シングル"I Can't Take It"のB面)、同じくB面ラストに"Don't Make Our Love a Crime"(シングル"Next Position Please"のB面)が収録され、ここまでリリースされているCDでボーナストラックを含まないものは、この14曲入りがベースになってるようです。※下記曲順参照

ネクスト・ポジション・プリーズ | チープ・トリック | ソニーミュージックオフィシャルサイト

この作品をトッド・ラングレンTodd Rundgren)がプロデュースしたのは知っていましたが、2006年から音楽配信やサブスクなどで提供されているアルバムはこれまでのCDの曲順と違い、The Authorized Version(オーソライズド・ヴァージョン)という、おそらくバンド側の納得いく曲順に変更され、さらに2曲含まれた全16曲になっています。


1983年当時のライナーノーツには無いですが、2018年のシングルベスト『Greatest Hits -Japanese Single Collection-』には、当時完成したこのアルバムに不満があったエピック側から追加楽曲のレコーディングを要求されトラックリストの変更もあったとの記載があるので、このオーソライズド・ヴァージョンはアルバムの元の姿なのかなと思います。(オリジナル盤に入っていた"Dancing the Night Away"と"You Say Jump"がボーナストラック扱いに変更された)

シングルにもなった"Dancing the Night Away"はトッド・ラングレンのプロデュースではなく、バンドとイアン・テイラーが共同でプロデュースとなっているので、アルバムのヒットを狙い後から追加でレコーディングされたのかもしれません。


このオーソライズド・ヴァージョンで復活し収録された2曲のうち、"Twisted Heart"は1996年の4枚組CD・BOX『Sex, America, Cheap Trick』にも収録されていました。

1996年『Sex, America, Cheap Trick』4枚組CD・BOX / チープ・トリック(Cheap Trick) - 60sec STEREo

もう1曲の"Don't Hit Me with Love"はこのオーソライズド・ヴァージョンで初めて出た楽曲でしょうか?以前はカタログに無かったと思います。
2曲ともハードさはありますが少し地味な印象です。

オーソライズド・ヴァージョン単体でのCD販売は無く、エピック時代のアルバムをまとめた輸入盤のみのCD14枚組ボックス『Complete Epic Albums Collection』に含まれるだけで、あとは配信とサブスクリプションでの扱いのようです。

来年2022年1月に再発される『Complete Epic Albums Collection』を予約してあるので、そこで手に入るのが楽しみです。

tower.jp

このアルバムに収録されてる中で3曲のシングルカットがありますが、ミュージックビデオがあるのはおそらく"I Can't Take It"のみ。

40周年記念でエピックからリリースされた『Greatest Hits -Japanese Single Collection-』に付属のMUSIC VIDEOS DVDにも収録されています。

Cheap Trick - I Can't Take Itミュージックビデオ


www.youtube.com

同じくシングルカットされている"Dancing The Night Away"は、ザ・モーターズ(The Motors)のカバー曲で1978年の『The Motors1』(邦題:暴動野郎)にオリジナル曲が収録。

Spotifyにもありますので聴き比べできます。

ネクスト・ポジション・プリーズ』CDですが、日本では2017年Blu-Spec CD2×DSDマスタリング(2017)による紙ジャケット仕様に、多くのボーナストラックを追加しネクスト・ポジション・プリーズ+10としてリリースされています。

しかしオリジナルを最初のアナログ盤12曲とすると、このCDでのボーナストラックは9曲となり +9 のほうが正しいのかもしれません。

実はタワレコオンラインでは同じ品番のSICP-31069は ネクスト・ポジション・プリーズ +9 の商品名になっています。
どっちがあってる?

ネクスト・ポジション・プリーズ +9<完全生産限定盤>

以下は14曲入りのCDの曲目リストです。

Next Position Please / Cheap Trick (1982)収録曲
  1. I Can't Take It
  2. Borderline
  3. I Don't Love Here Anymore(邦題:愛の掟)
  4. Next Position Please
  5. Younger Girls
  6. Dancing the Night Away (The Motorsカバー)
  7. You Talk Too Much
  8. 3-D
  9. You Say Jump
  10. Y.O.Y.O.Y. (邦題:遥かなる愛)
  11. Won't Take No for an Answer
  12. Heaven's Falling (Todd Rundgren提供曲)
  13. Invaders of the Heart
  14. Don't Make Our Love a Crime

posted with カエレバ

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