1996年『カオス・アンド・ディスオーダー』Chaos And Disorder / プリンス(Prince)
4月21日は プリンス(Prince)の命日ですね。
今日はプリンスのアルバムを聴きました。
この カオス・アンド・ディスオーダーは18枚目のスタジオアルバムで1996年7月9日に発表、関係悪化の一途をたどっていたワーナーブラザーズレコードとの最後のオリジナルアルバム
契約解消のためやけになって制作されたともいわれ、そのせいかシンプルな楽曲が目立ちます。
なにしろわずか2日で録音されたらしい(当時の日本盤ライナーに1996年3月にわずか2日間でレコーディングされたと記載)
このCDは日本盤(WPCR-820)で発売は1996年7月25日、すこし遅れて国内盤がリリースだったようです。
正確にはプリンスではなくシンボルマークを名乗っていためんどくさい時期です。
この頃はFMのヘビーリスナーだったので TOKYO-FM やJ-WAVE で Dinner With Delores や Chaos And Disorder がよく流れていました。
僅か10か月前にリリースした The Gold Experience(1995年9月) も好きだったから、このアルバムも同様にロックぽい感じがギター好きにはちょうどよかった。
この2作はブラックミュージックが好きじゃなくても理解できるアルバムだし。
allenkk.hateblo.jp
でも今よく考えると解約解消のために、ただただハイペースでアルバムをリリース出来る曲数を作っていたのかもしれません。
この作品も契約上の義務を果たすためだけにリリースしたので一切プロモーション活動もしなかったらしいです。
11曲も入っていますが39分14秒しか収録時間が無く、2~3分にまとめられた楽曲が多い、おそらく長くファンを続けてきた人々にとっては不完全燃焼な作品だとは思います。
アレンジもいたってシンプルで特に前半はロック色が強い、バンドぽいというかこの辺が個人的に好みなんですが、本人としてはアルバム単位で考えれば不本意であることは間違いない。
次の3枚組となるアルバム イマンシペイション(Emancipation) も同じ年の11月という僅か4か月後のリリースされることから、契約などはさておき恐ろしい楽曲制作意欲だなと思いますね。
Prince - Dinner With Delores (Official Music Video)
Dinner With Delores は昔から好きな曲なのですが、歌詞の和訳読んでも言葉のチョイスが独特でいまいち凡人には世界観がわからない。
あとあまりあちこちで触れられていないのですが、内田裕也 feat. 指原莉乃 のシングル シェキナベイベー のサビが、このアルバム4曲目 The Same December にそっくりだと思うのですがどうでしょうか?
やっぱりアルバムは名盤かどうか、いいか?悪いか?の判断は後からでも出来ますが、リリース時にリアルタイムでの衝撃だったり、どういう印象があったかというのが重要かなと思います。