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1981年 『白夜のバイオレンス』Bangkok Shocks, Saigon Shakes / ハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)

バンコクショック、サイゴンシェイク、ハノイロックス

1981年デビュー フィンランドのバンドHANOI ROCKS。勝手なイメージですが北欧出身には珍しくR&RやPunkを主体としたバンドでした。

1981年のデビューアルバム Bangkok Shocks, Saigon Shakes (邦題は「白夜のバイオレンス」)こちらのCDは日本盤です。

最初に買ったのは89年頃でその後手放してまた中古で入手したもので近年紙ジャケでK2HDマスタリングされたCDがビクターから再発されているようですがそちらは持っていません。


当時日本女子に特に人気があったのが恐ろしく整ったルックスのボーカルMichael Monroe(マイケル・モンロー)、ド派手なファッションもカッコよく感じました。

先に日本で人気のあった Japan (ジャパン)のデヴィッド・シルヴィアンからマイケル・モンローへといった流行の移りがありましたね。

楽曲のどこか哀愁あるメロディラインも日本人好みで、2001年の再結成以降はあまり興味ありませんがデビューから解散した1985年までのアルバムはよく聴いたものです。

サブスクなど Spotify で無料で聴けるようになるとは当時は夢にも思っていませんでした。

Hanoi Rocks - Tragedy (Official Music Video)

そのデビューアルバム1曲目Tragedy(トラジディ)ステージでの演奏風景だけミュージックビデオですが、ドラムは82年に加入するラズルではなくデビュー当時のオリジナルドラマーのジップ・カジノが叩いてます。

恐ろしくタテノリというかアルバム通してドラムは正直厳しい、他のメンバーも決して上手なわけではなく全体的にプレイがルーズですが、そこに演奏レベルをはるかに超えたカッコよさがあるのです。

しっかり構築した計算された演奏ではなくどこかだらしないいい加減さが不思議とカッコよく感じたりしませんか?

いまのようにYouTubeで動画を簡単に入手できなかった80年代~90年代当時はこのカッコよさを求めて海賊版のVHSを買いに西新宿へ行ったものです。


Hanoi Rocks - Tragedy

ギタリストのアンディ・マッコイ(Andy Mccoy)はメロディラインや曲のアレンジ・ギターのリフなどとにかく引き出しが多く才能があふれる伊達男。

ほとんどの楽曲を手がける才能と裏腹に普段はただの酔っ払い、派手なアンディを地味に支えるナスティ・スーサイド(Nasty Suicide)のツインギターはステージでこそ最高のカッコよさを発揮します。

デビュー当時のメンバー

マイケル・モンロー (Michael Monroe) - ボーカル/サクソフォーン
アンディ・マッコイ (Andy McCoy) - ギター
ナスティ・スーサイド(Nasty Suicide) - ギター
サミ(サム)・ヤッファ(Sami Yaffa)- ベース
ジップ・カジノ(Gyp Casino) - ドラムス

ちなみにこのTragedyも邦題があり「白夜のトラジティ」と名付けられました。

これは1979年のビージーズ(Bee Gees)のヒット曲 Tragedy が日本では「哀愁のトラジディ」と邦題が付いていたので意識してつけられたのかもしれません。

北欧ということでとりあえず「白夜」と付けておけばOKだったのかな。

4曲目のDon't Never Leave Meは、のちにTwo Steps from the Move(1989)に収録されたDon't You Ever Leave Meのオリジナルバージョンです。

日本盤ジャケットは白地に赤いバラの印象的なデザインですが、ヨーロッパ盤だと下のジャケットになります。

ちなみにですが友人はこの白夜のバイオレンスとセカンドアルバムのオリエンタル・ビート(1982)が1枚のCDに2in1したものを持っていましたが、2in1CDすごくお得でいいんですけどジャケットが2枚載っててカッコ悪いんですよね。