1988年『Hippies』(ヒッピーズ)/ 小泉今日子
小泉今日子 10枚目のアルバム Hippies
最近ヤプログがサービス終了ということで大量に記事インポートして思い出したCORINTHIANのフィギュアの存在。
さてさてバリバリのアイドルだった小泉今日子さんが、1987年にお出しになられたアルバム 『Hippies』(ヒッピーズ)について。
半分少女ならぬ半分プロデュースで、アイドルというよりロック寄りのアルバム。
通称 PATiPATi 文字でおなじみ 染谷淳一氏による手書きフォントデザインがもろに80年代しています。
この文字入ると一気にセンスが良くなってしまう魔法のフォントで書かれたCD帯には、最もHOTなARTISTが参加!大ヒットシングル「木枯らしに抱かれて」をふくむ小泉半分プロデュースALBUM!!と書かれているのを解読しました。
今冷静に見てみると、どこかの大陸の少数民族がフェイスペインティングしたような文字です。
染谷淳一氏による手書きフォントデザインについて
idea (アイデア) 2013年 11月号での特集記事がります。
1つ前のアルバム Liar(ライアー)までのアルバムでも作家陣の中に野村義男や久保田利伸、大沢誉志幸、飯島真理、原田真二、鈴木雅之 などいろいろなジャンルのソロアーティストなどに楽曲依頼していますが、この10枚目のHippies(ヒッピーズ)では1曲目から当時人気頂点のボウイの氷室京介(1987年だからアルバムPSYCHOPATHの頃)作曲の 3001年のスターシップ、2曲目は吉川晃司提供のHippies(シングルでいうと終わらないSun Setの頃)などかなりのビッグネームで序盤から攻めの姿勢。
何となく時代が違うが80年後期の小泉今日子=デビュー2年目ぐらいの木村カエラのイメージ。
それにしても80年代のリバーブ感スゴイ。
3曲目のシングル 木枯らしに抱かれて はアルフィー高見沢俊彦提供、ほかにも爆風スランプ、バービーボーイズの いまみちともたか などが楽曲提供と豪華絢爛。
のちに BEAT POP(ビートポップ)というアルバムでは ホッピー神山(PINK)小室哲哉(TMネットワーク)加藤ひさし(THE COLLECTORS)、久保田利伸などの楽曲提供でさらに攻めたアルバムを出しますが、個人的にはこの10枚目のアルバム(CDレーベルには小泉今日子Ⅹの表記)のHippiesが最強盤。
超アイドルしたり脱アイドルしたりフラフラしているところがヨイのです。
アルバムちょっとだけ気になるのが曲ごとのクセが強く後半少し飽きてくる感じかなぁ。
終盤のシングル曲 夜明けのMEW(ミュウ) はアーティスト依頼ではなく作詞に秋元康、作曲:筒美京平、編曲:武部聡志 とそれぞれ本業の作家によるものですがこれが完ぺきな仕事っぷりの名曲。
最近は歌うたってる場合でもないでしょうが、ロック寄りの小泉今日子また聴いてみたい。
そういえば2011年のコラボレーキョン収録の DRAINED CHERRY では木村カエラのプロデュースで知られるASPARAGUS(アスパラガス)の渡邊忍とのコラボで、当時の木村カエラ的なアプローチが、ドンピシャでなんか嬉しかったが、 それすら8年前とは...