古き良き東京の世界観、日本ロックの金字塔 はっぴいえんど1971年のセカンドアルバム 『風街ろまん』
2009年にポニーキャニオンからの再発で出たスリーヴケース付き、マスター音源に忠実なHQCD仕様の高音質盤
このアルバムの発売された71年以前の、東京オリンピック以降の開発や近代化による失われていく、古き良き東京の街をコンセプトにしたセカンドアルバム。
全体的に緩い楽曲が続きますがこのセカンドが一番日本語が入ってきやすい。
細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂によるロック色の強い楽曲に、松本隆が懐かしい空気感のある日本語をふわっと乗せた日本語ロックの名盤。
来年は2度目のオリンピックが東京で行われますが、60年から70年代当時はまたオリンピックが来るなんて誰も思わなかったですよね。
細野作曲の"風をあつめて"が名曲ですが、個人的には"空いろのくれよん""はいからはくち"といった大瀧曲が好きです。
日本語だけで構成された世界観に引き込まれます。
言葉の言い回しが古臭いハイカラな言葉だったり旧仮名使いだったり、手書きの歌詞カード見ながら楽曲を聴いていると、CDではありますがアナログ感あります。
このような旧作はCD化やその後再発の際は、アナログ盤の雰囲気をいかに残すかが重要だと思います。
歌詞カードなどはうまく再現しないと、CDのブックレットだとサイズ感含めて雰囲気が伝わらないですからね。