覚醒! 運命の鎖を解き放て!
2009年1月18日めでたく無事放送終了した「仮面ライダーキバ」
人気作となった前作「仮面ライダー電王」に続く作品ということで相当なプレッシャーを受けつつ、さらに現在(2008)と過去(1986)のストーリーを同時展開という子供には理解しにくい難解な物語でありながら、現在・過去それぞれ見事に完結?しました。
個人的には電王よりストーリーは面白かったと思いますが、後半安易にタイムスリップで現在の登場人物が、過去の人物に干渉してしまったこと(結果、大筋のつじつまが合って完結したのだが・・・)、時間さえあれば描写できたシーンがただでさえ1話あたり正味23分を「現在と過去」両方展開することで、おそらく描ききれなかった部分が残念です。新たな試みで実験的な作品だったのかもしれませんが、その22年前の過去に半分近い放送時間を使ったことで、ただの1年間の主人公のストーリーではなく過去と現在を繋ぐ壮大な親子のストーリーになったという点では素晴らしい出来だったと思います。シリーズが続きまた10年後ぐらいに「現在と過去」を扱うようなさらにスケールアップした作品が観て見たいです。
と、上手くまとめたが、やっぱり気になる省略描写と矛盾点。なんといっても1987以降のの22年間が一番の謎だが・・・。
最後まで出なかったダークキバの超必殺技キングスワールドエンド(ウエイクアップ3)
公式サイトによると、その身を自滅させ、世界を破滅に導く危険性も伴うというダークキバ捨て身の超必殺技。過去編物語終盤、音也がダークキバとなり、てっきりこの大技で力尽きるのかと思ったが、対バットファンガイア(キング)戦でウエイクアップ2まで披露して終了。
現代編では大牙がダークキバとなり、対バットファンガイアで披露するかと思いきや、最後は慣れ親しんだサガの大技を披露。ある意味世界を破滅させずにすんだ。
1回ぐらいやれよ「バッシャーフィーバー」
後半は終始基本フォームとなったエンペラーフォームの必殺技のひとつだが、散々「ウェイクアップフィーバー」したり、終盤の敵をザンバットソードでやけに楽しそうに切りまくるなら1回ぐらい見せてほしかった。
同じくやれよ「バッシャーフェイク&ドッガフェイク」
イクサが対キバ戦で早いうちにガルルフェイクを使ったが、バッシャー&ドッガのフェイクはなし。キバが持つフエッスルの周波数をトレースし科学的解釈でコピー、キバの支援モンスターを召還することが出来るフェイクフエッスルだが、どの時点でコピーしたのか最後まで謎。使用するという点ではガルルフェイクのあとすぐに使って欲しかったし。コピーの謎については音也ダークキバが、フエッスル(こちらはシールフエッスル)を嶋に渡すとかが良かった。渡のキバからコピーしたなら時期のつじつまが合わない。
ほとんど使わなかったパワードイクサー
完成まで10年、おそらく膨大な費用を投資したと思われる名護さんの新しい力。巨大ファンガイア戦が少なかったとはいえ出番少なすぎ。出たら出たで全編CGで制作費に負担がかかる。
同じくほとんど使わなかったブロンブースター
ブロンが融合したマシンキバー(バイク)ですが、同じく諸事情により出番少なし。ブロンフエッスルはダークキバのベルトにも付いていましたが、こちらも乗り物でしょうか?豪快にバイクで走るダークキバも見てみたいですが、とにかく時間がなかったので。
過去編キングの強さ偉大さがイマイチ伝わらない。
終始、真夜を奪った音也に嫉妬し暴れていた感じ。お節介かもしれませんが、真夜とも上手くいっていたとは思えない。過去編チェックメイトフォーでは人類の敵はルークだけといった印象。シールフエッスルでガルルらを封印彫像態にするところは良かった。結局、音也によって救出され3人は自らの意思でアームズモンスターになったらしいが。
渡に憑依した音也はいつの音也?
キバットバット2世は知ってるが、のちに現代からやってくる渡のことは知らない。渡が過去に行く前の時間の流れでキバットバット2世を知ってるのなら、キングと一戦交えたあととも思われるし、渡が過去に行かなくても結局は音也の最期は変わらなかったのかも。ここは深く考えず、出会った人間に良くも悪くも何らかの影響を与える音也が、現代編でも恵に影響を及ぼす描写だったと考えるべき。
他にも有能なはずのビショップは22年間何してたとか、恵の父親はだれとか、サガークどこへ行ったとか、自由にキャッスルドランから出る次狼、ホントに必要だったのか健吾イクサ?
最終回で人類とファンガイアの共存が始まったのに、襲ってくる未来のネオファンガイア・・・
この辺にしときます。
個人的には好きな作品でした。
プロトイクサと音也の変身シーンがカッコよかったです。
あと名護さんを毎週見るのが楽しみでした。(河村隆一の変な主題歌も)
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